美術館を後にした私は、近くにあるセントラルパークへ向かいました。
緑が豊かで広々とした公園でとても気持ちが良く、たくさんの人たちで賑わっていました。
私はベンチに座ってぼーっと池を眺めながら、ニューヨークに来てからの出来事を振り返っていました。
▶︎前回の記事:初めてのNY一人旅、ホテルを出たらいきなりナンパされた話
ホテルを出た瞬間にナンパされ、美術館でも声をかけられ、短い間に色々あったな〜と。
そしてこの後、もう一つ忘れられない出会いがありました。
5番街で見知らぬおじさんに声をかけられた
セントラルパークを出て、5番街を散策することにしました。
ホームアローン2で主人公のケビンが買い物していたおもちゃ屋さん(FAOシュワルツ)に入ってみたり、ティファニーの本店に入ってみたり。
さて次はどこのお店に入ろうかなとガイドブックの地図を道端で眺めていると、
「どこに行きたいの?」と、またしても見知らぬおじさんに声をかけられました。
特に目的地があるわけでもなかったので、曖昧に答えていると、
「この辺りの有名なところを案内するよ!日本人の友達もいるし、日本語も少し話せるから」
と言ってきました。
「別に困ってないんだけどな。一人で好きなところ行けるし。」
と思ったのですが、美術館で出会った人の誘い(アトリエに誘われた)を断ったことにほんの少しだけ心残りを感じていたため、このおじさんの誘いに乗ってみるのも面白いかもと思い、案内してもらうことにしました。
そのおじさんは、50代後半か60代くらいで、片方の足を少し引きずりながら歩いていました。
ホテルの近くだったので土地勘があったことと、このおじさんがもし変な人だったとしても走って逃げ切れると思ったので、大丈夫だろうという考えがありました。
いっしょに歩き始めて少しすると、おじさんは道端のフリーペーパーを取り、これは日本人が作っているものだよと説明してくれました。
日本人の友達がいると言っていたので日本語で喋りかけていたら、そんなには話せなかったらしく、カタコト日本語混じりの英語で話すことになりました。
ゴディバでホットチョコレートを買ってもらい、飲みながら歩いていると、荘厳な出で立ちの「セントパトリック大聖堂」がありました。
中に入ると、なんだか神聖な気持ちになりました。
そしてすぐそばにある「ロックフェラーセンター」に行き、冬にはスケートリンクになる場所を眺めていました。
そこから歩いて10分くらいで、タイムズスクエアに着きました。
ニューヨークに到着した昨夜、一人でも行っていたのですが、なんとなくこの辺がタイムズスクエアで合ってるかな?という場所で写真を撮っていて、いまいちしっくりきていませんでした。
おじさんが、「ここから写真撮るとタイムズスクエアがバッチリ撮れるよ」と教えてくれました。
撮影スポットは、tkts(チケッツ)というブロードウェイミュージカルのチケット売り場の階段状になっている屋根の上でした。
おじさんのアドバイスのおかげで、タイムズスクエア全体を見渡すことができ、完璧な写真を撮ることができました。

夜にミュージカルを観る予定があることを事前に伝えていたので、そろそろおじさんとお別れすることにしました。
すると、いきなりおじさんにスマホでツーショットを撮られ、
「You’re beautiful」と言われました…
「えーーー、まさかこのおっさんもナンパかよ・・・」
父親くらいの歳のおじさんだったので油断していました…
思い返してみれば、いっしょに歩いている途中で手をつながれたのですが、
「ん??何??介助??」と違和感を覚えたものの、
『ニューヨークで知らないおじさんと手をつないで歩いている自分』を俯瞰で見た時の映像があまりに面白かったので、そのまま普通に歩いていました。
「やっぱりそうだったのか・・・、まあ友達に喋れるおもしろエピソードができたね」
と思い、一人ホテルへ戻りました。
振り返ってみると
約10年前、初めての海外一人旅でニューヨークに行きました。
知らない人に道を尋ねたり、お店の店員さんと少し会話することはありましたが、がっつり話し込んだのは3人ともナンパ的な感じでした。
振り返ってみると、観光スポットより、こういう人との出会いの方が断然記憶に残っています。
ビギナーズラックというか、『初めてのおつかい』に出ている子どものような気持ちでいたからこその出会いだったのかな、と。
どこか不安げで、隙だらけだったんでしょうね。
ちなみに10ヶ月後に再びニューヨークを訪れたのですが、このような出会いは全くありませんでした。
慣れって怖い。

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